スマートフォンの急速な普及でモバイルでのインターネット接続がPC接続を上回りユーザーのインターネット活用スタイルがダイナミックに変化してきた。
PCからモバイルへの過渡期、WEBサービスはどう変化させたらいいのか?
当然だが、受け皿となるホームページもそれに対応して行かなくてはいけないのだが、D2Cが実施した調査(2013年5月調査)によると、全体で22.9%の企業がスマホサイトを開設済みだと回答している。
20代から40代のユーザーのスマホ保有率が過半数を超えてる現在で非常に少ない数値だ。
ある企業の一例ですが、スマホ対応する前と対応後のユーザーの離脱率を比較すると、対応前は70%離脱していたのに対して対応後は30%に激減した。
スマホ対応する事で離脱率の改善が40%も成功したという。
例えば1000アクセスあった場合、そのうち400人は取りこぼしていたという計算になるので恐ろしくなる。
企業の業態にもよるが、特にBtoC向けの事業で展開している企業のwebサイトは、モバイル接続がPC接続を上回る事態が続出してきている。
googleアナリティクスを導入しているサイトなら、ユーザーのサマリーを閲覧すれば、動向がわかるはずです。
では何故、これほどまでに企業のスマホ対応の比率が低いのだろう。
それは、スマホサイトの必要性に気付いているが予算的に躊躇する企業が少なくないという理由もあるが、そもそも決定権を持つ経営者があまり必要性を感じていないというのが現状ではないだろうか。
スマホすら持ってなかったり、持っていても電話以外に活用しなかったりとモバイル情勢にさほど関心が持ていな年代が多いのは分かる。
またweb制作会社にも問題がある。
制作会社は往々にしてプル型営業を主体としている所が多く、SEOやセミナーでマーケティングをしている為、営業マンをあまり抱え込まない。
その為、クライアント側が必要と感じない以上、仕事は発生しにくい。
言い方は悪いが定置網を仕掛け、必要と感じた客のみを拾っていくスタイルなので、そもそも概念がないクライアントとは遭遇しないのではないだろうか。
我々IT関連企業は日々インターネット情勢に関心をもち、常に新しい情報を取り入れている。
その為、別業種の方々とは知識に大きな開きが出てくる。
これは仕事だから当然だが、かけられる時間が圧倒的に違うのだから仕方がない。
モバイルファーストという考え方は欧米ではあたりまえになってきているし、スマホサイトの開設は当然という考え方が進んでいる。
日本も2013年頃から徐々にその考えも浸透してきて上場企業の多くがスマホに対応してきている。
我々制作会社もプル型営業からプッシュ型営業に切り替えて、現状を伝えていく努力も必要ではないだろうか。
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